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「本当に見るんすか?」
「だって今恋愛ものとか見たくないし」
「だからってこれ…」
「いいから行こ!」
そんな会話の後に見たホラー映画は中々に中々で
見てる間はただただ手を握りしめて釘付けになって
エンディングロールを眺めながらやっぱやめとけば
良かったと後悔しても当たり前にもう手遅れだった
「……夜寝れます?」
「わかんない…あぁせめて洋画のにすればよかった、」
「バカだなぁ…」
「しみじみ言うのやめてよ」
「今日も泊まりましょーか?」
「いや、電気全部つけて寝る、」
「ふふっ、あ、そろそろ飯食います?朝半端な時間だったから腹減ったでしょ」
「……減ってない」
「じゃあ俺減ったんで付き合って下さい」
お腹の空かない私は食べないつもりでいたのに
須藤は2人前頼んで一つを私の前に置いた。
残ったら俺食うんでと強引に箸を持たせた須藤はバクバク食べ始めて、結局半分も食べられなかった私の残ったご飯は全部須藤の胃に収まる事になった。
帰りの車に乗り込めば
久しぶりに一日動いたせいか
「つかれたぁ…、」
「結構歩きましたしね」
「あ、ガソリン代出すよ」
「俺も気分転換になったんで」
「でも」
「じゃ明日ランチ奢って下さい」
「明日も行くの?」
「ドライブでちょっと遠出とかどうすか?」
「明日はいいよ」
「何で?」
「服買ったし……色々ちょっと片付けたい」
「……そ」
色んな物を整理していけば
心も少し整理できるのかもしれない気がして
「んじゃまた」
「うん、今日はありがと」
「怖くなったら電話下さーい」
「しないってば!」
「ふふっおやすみなさい」
「…おやすみ」
一人の部屋に戻れば、泣いてた部屋と同じ場所なのに
今日買った服達がちょっとだけワクワクを残してくれている気がして
「っふふ…ひっどいかっこ」
スマホには今日着た変な服達の私の写真が送られてきていて須藤のオタクも見返せば自然と口元はあがっていた
瞼はもう重くて
たくさん歩いたせいかぐっすり眠れそうで
今日は久しぶりに泣かなかったななんて気づけばまた思い出しそうになって、映画を見ていた時間はそういえば全部忘れていた事に気づいて、明日は部屋の片付けが終わったら一日映画でも見ようと重い目を閉じた
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南季(プロフ) - まきさん» まきさんありがとうございます…( ;∀;)!とても励みになります!須藤推し嬉しいです♪ もうしばらく続くので楽しんで行ってください♪ (2023年4月23日 21時) (レス) id: 83dd2f72dd (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 須藤推しだったので空の街、噛みしめながら読んでます!大好きです! (2023年4月23日 15時) (レス) id: 9a3630dfde (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんお久しぶりですー!!ありがとうございます♪こちらは多分短編になると思いますが、またしばらくお付き合い下さい(*^^*)♪ (2023年3月31日 6時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 南季さん!♪お久しぶりですっ!!また作品を見られてとても嬉しいです!! (2023年3月31日 6時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆきまる。さん» ありがとうございます。そんな風に思ってもらえて私も嬉しいです。ゆきまる。さんのペースで、ゆっくりゆっくりいきましょう(*^^*) (2023年3月30日 22時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2023年3月26日 21時