天界からの救世主30＿＿＿異色な孤独龍の追憶【オリジナル】【過去編】

書類、異質 ページ6

『こいつを、天界(こちら)へ引き抜く』


そう言い放ったA。
勿論零は嫌〜〜〜〜〜〜〜〜な顔をした。
勿論の事。その書類に書かれているは最近天界が目をつけ始めているOHPの中級の立ち位置に立っている人物だった。

ただの中級なら特に目を付けるところなどある訳がないが、こいつは別格なところがった。



中級は力があるとはいえ、知能は比較的低い。そしていびつな人型を模している。
言語も理解できる種など見つけるだけで「珍しいな」と思う程だ。


だが、この人物は



「中級に似合わない力と知能、言語を理解し、話し、上級とも同じ形態の人型を保っている」点があった。



それを見つけた天界本部の重鎮たちはさぞかし騒いだであろう。
目を付けるのが上級だけだと思い込んでいた所に舞い込んできた異質な存在。


「こいつは直ぐにでも消すべきだ！」

「我らの意表を突く危機なる存在！！」

「懐刀なる者！！」


それはもう盛大に騒いだ。
うん。物が飛びに飛んで学級崩壊(笑)するくらいには。

因みにその会議は上級時権力者たちが集まり卓上議論する今は無き司法。
この時代、未来の天界本部の会議のような幹部や一般部下全員が集まる大規模な会議はしていなかった。
いつだって組織は権力がある人たちの卓上で行われる作戦、決行内容で動いていた。


…まあ何が言いたいかというと好き勝手言っている偉いさんの中にAも例に及ばず入っているという事。
彼は一人騒がしい会議室の中で唯一＿＿＿＿＿＿＿＿一度も口を開かなかった。






＿＿＿＿＿＿＿＿その時その場でそれの(口を開かなかった)結果が零の前にある書類に至るのである。

(クソデカ)、不思議な奴→←天界長、幹部

ラッキー新天界組メンバー

零

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